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シューティング千夜一夜 ~第398夜~ HAL212013年06月07日(金)22:12
![]() あと少しで400。 というわけで、第398夜。いつもよりハイペースでいってます。 今回はSNKからリリースされた「HAL21」をご紹介。 どこかで見たような、あのゲームによく似てる?そんな作品。 **************************** ![]() ![]() 空中物と地上物を撃ち分けるタイプの、シンプルな縦スクロールシューティング。 1レバー2ボタンで自機を操作。 2P同時プレイ可能で、1P側は赤い機体「CLAIN」を、2P側は青い機体「HAL」を操作します。 ボタンは対空ショット、対地ショットに使用します。 対空ショットは画面上に3連射まで可能。これで空中を飛ぶ敵を撃破できます。対地ショットは単発式。前方に浮いているサイト上にショットを撃ち出して、地上物を撃破できます。 ![]() ![]() 本作のパワーアップは、画面上に落ちている「Eマーク」のみ。 Eマークを5個集めることで、20秒間無敵になり、貫通弾を発車することができます。無敵中は、敵・敵弾問わず体当たりで破壊することができ、通常は破壊不可能なブロックなども体当たりで破壊することが可能です。 取得したEマークは1P側は左下に、2P側は右下にストックが表示されます。ミスすると、ストックが0になってしまいます。 ![]() ![]() 敵・敵弾、地上から生えてくるブロックに触れるとミス。 1P2P問わず、本作は戻り復活の概念は無く、その場で復活します。 ステージクリアの概念は無く、ゲームはシームレスで進行します。 本作はループゲームです。 **************************** ![]() ![]() SNKがリリースした縦スクロールシューティングの一つ。本作がリリースされた、この時期といえば「ASO」や「T.A.N.K.」といったSNKならではの作品が多かった頃になります。 作風としては見てくれからして、かの空中地上撃ち分けタイプの大御所「ゼビウス」をモチーフにした作品であることが丸わかり。自機の真ん前にくっついた照準がゼビウスの主人公「ソルバルウ」らしく、いかにもゼビウスをベースにしているんだな、と見て取れます。 ゼビウス同様に自機の対空ショットは3連射ですし、もはやこれはソルバルウ。ここまで似てるとなるとSNK版ゼビウスと言っても過言ではありません。他メーカーがオリジナリティを追求している中で、こうまで露骨なリスペクト(?)は、そうそう無いことでしょう。 ![]() ![]() 自機キャラクターだけならまだしも、敵キャラクターもゼビウスをモチーフにしたようなものが幾つか見受けられます。 一番露骨なのは、地上からニョキニョキ生えてくる物体。近づくと突然地上から現れて障害物に変化するのですが、これがゼビウスの隠しキャラ「ソル」に激似。ゼビウスのソルは地上物ですが、本作のソルもどきは空中物のため、似たようなものだからと不用意に近づいてミスした、という被害に遭った方も居そうですね。 他にも編隊の中にゼビウスを意識しているであろう敵キャラがいくつか。例えば、ショットを撃ち込むとクラッカーのように弾ける敵は、ゼビウスで広範囲に弾幕を展開する「ガルザカート」を意識したかのようでもあります。 ↓当たり判定のある「ソル」もどき ![]() ↓近づくと弾ける「ガルザカート」もどき ![]() ![]() あと、敵の形状の中にゼビウスの「ジアラ」を意識しているようなものとか、地上物の動きが移動戦車である「ドモグラム」を意識したようなものだったりとかも登場。システム周りやデザインなど、ゼビウスを大きく意識しているのは明確だと思います。 **************************** ![]() ![]() とまぁ、「ゼビウス」に似ているところが多い本作ではありますが、ただ、本作ならではの部分も色々とあり、独自のカラーを出そうとする努力も見て取れます。 システム面で見ると、本作独自のギミックといえばアイテムによる無敵。唯一のアイテムであるEマークを5個集めることができると一定時間無敵かつ強力なショットを撃てるようになるという特典があります。 1度でも被弾すると取ったアイテムは全部無くなりますが、その分きっちり集めた時の見返りは十分あります。敵・敵弾全部体当たりで壊せる上に、対空ショットを防ぐ障害物(前述のソルもどき)も体当たりで破壊できるので、無謀な攻撃が多い中で無敵になれると、これが結構爽快だったり。 ![]() ![]() 他にも、ゼビウスではバキュラに相当する破壊不能物は、本作では敵弾を通す透明の球体になってたり、HAL21ならではの独自の要素もしっかりと盛り込んでます。何から何まで似せるというわけでもなく、本作ならではの独自性は注目すべき点ではあるでしょう。 また、ゼビウスで言う「アンドアジェネシス」に相当するボスキャラも変わった形。空中物のパーツが融合してコアを守っている、というものになっていて、これも本作ならではの形。コアを守るパーツにショットを当てると、転がるようにパーツがすっ飛んでいくのが楽しいです。 ↓パーツがころころとすっ飛ぶボス ![]() ![]() 小さなパーツを繋げて大型機に見せるフェイクっぽさがたまりません。 ![]() ![]() ゲーム性はというと、ゼビウスに比べて癖の強さが際立っている出来になっています。ゼビウスがモチーフだけあって、ゼビウスのテクニックももちろん使えるのですが(動く地上物を撃つ時とか)、遊んでみると、やはり違いは際立ってます。 癖の強さを感じるのは、とにかく敵の動きがトリッキー過ぎること。ゼビウス以上に異様な動きが際立っています。とにかく敵の動きが早いものが多く、しかも軌道が相当いやらしく仕上がってる傾向。敵の中には、目視だけで対処するのが難しいものも存在したり、撃ち取る側から見るとかなり難儀するものばかり。 高速で突っ込んでくる敵の多さだけならまだしも、それが大量に数珠繋ぎになって襲い掛かってくるのがほとんどで、連射が必要不可欠になるでしょう。ゼビウスとも似つかない敵の軌道には惑わされること間違いなし。 ![]() ![]() 空中を飛ぶ敵の速度に比べて、敵弾が非常に遅いのも特徴的。そのため、敵が弾を置いていくような形になっており、見た目にはとても異質に見えます。 当時の基準では意外と多めの弾が飛んでくるため、さながら弾幕シューティングっぽさも伺える出来。当時のレベルでは当たり判定が中央のみ、とかそういったシステムは盛り込まれていないため、沢山の弾に囲まれると結構なプレッシャーになるかもしれません。 総じて見ると、ゲーム性は慣れるまでが大変なゲームという印象。たとえ「ゼビウス」慣れしてても、独特の軌道で動く敵を撃ち取るのは難しく感じるのではないかと。ある程度の連射が無いと大変なので、やや好みが分かれやすいタイプだと思います。 **************************** ![]() ![]() グラフィック面を突き詰めて見ていくと、元になったゼビウスが金属質で立体的な敵キャラが多いのに対し、HAL21はというと、グラデーションがそこまで深くなく、荒々しさ漂うSNKならではのカラーリングになっています。 メタリックなゼビウスとは違い、淡い緑や単色の灰色を多用したカラーリングになっていて、これはこれで独特な色を出しています。金属質のような光沢こそないものの、デザインは結構独特な方にあたると思います。 カラーリングを見てみると、かの名作「T.A.N.K.」や「怒」のベースカラーになっているようにも見えますね。動いているところを見ただけでも、これはSNK作品だなとわかるほど特徴が有り有り。 ![]() ![]() デザインをさらに細かく見ていくと、一部の地形の中にSNKの不朽の名作「ASO」の地形にやや似通った部分がちらほらと見受けられます。実際に見てみると、色こそ違うものの、ASOのベースと思わしき地上物がちらほらと。 また、HAL21の敵の中には「ASO」で再登場してるというものまであります。ミサイルみたいな敵なのですが、これが軌道もほとんどそのまま動いてます。 ↓HAL21のこのミサイルみたいな敵(名は「ヤクート551」) ![]() ↓ASOでも登場 ![]() これを踏まえると、本作は「ASO」の前身というべき作品になるかもしれません。地形の場合はカラーリングまで変わっているため、明確な使い回しという訳ではないのですが、過去作品の断片から不朽の名作が生まれていくというのは、ちょっと興味深いところではあります。 なお「ASO」以前にリリースされた、同社の「バンガードII」にもASOの敵キャラが存在しています。まさに「ASO」みたく、パーツの寄せ集めでアーマー完成みたいな流れにも見えますね。 **************************** ![]() ![]() どこかしら「ゼビウス」似であることから、やたらと引き合いに出されることもある作品ですが、本作ならではの要素もあったり、名作である「ASO」の前身っぽさがあったりと、深く見ていくと本作ならではの傾向も見受けられます。 それでも、後世に歴史を残すほどのインパクトを有した「ゼビウス」によく似ているといることから、独自性に余り見向きもされないというのは、少々勿体無い気がしますね。 ![]() ![]() 移植としては、つい最近になってPSPでリリースされた「SNKアーケードクラシックスゼロ」のソフトの1本として、アーケード版そのものが収録されています。 ただ、この作品は2P同時プレイ作品で2P側が使用できないという縛りがあり、そのため本作はタイトルであるはずの2P側の「HAL」機が使えないという変なことになっています。PSP故に仕方無いとはいえ、単独で使えるようにはしてもよかったのでは・・・。 <動画> ★「HAL21」レビュー(YouTube) テキストリンク 通常のプレー動画が見当たらなかったため、海外のレビューを持ってきてます。 英語がわからなくても、やたらと「ゼビウス」を強調してる点は分かりやすいですね。 コメントこ、これは・・2013年06月12日(水)15:10 kuma #- URL 編集
また、これまでに無くサッパリ分からない。
こっそり画面だけ出されていたら間違いなくASOですか、と言っていたでしょう。 正直、FCのASO、怒、TANKあたりでKACことSNKを認識し始めたので、全く見た覚えがありません。 ゼビウス好きとしてはやってみたかったですが、もうPSPも買うつもり無いですし・・・ふーん、とか、へぇーとか言うしか有りませんでした。 はじめまして!2013年06月13日(木)09:30 ken #- URL 編集
小倉キャッスルでここにたどり着きました。
小さい頃キャッスルでアッポーをやっておりました。 場違いですいませんが 昔キャッスルの入り口近くにあった 矢印で進むゲームを探してます。 立ってするゲームでホラー系だったと思います。 ご存知ないでしょうか?m(__)m 人気なし・・・2013年06月15日(土)21:37 K-HEX #MItfUjoc URL 編集
>kumaさん
あの頃はASOのインパクトが強いですからねー。HAL21は出回り的にはどうだったんでしょう。ゲーセンで見掛けたという報告は結構少なく思います。見たことが無いって事は、それだけ印象が薄いのか、はたまた出回っていなかったのか。 >kenさん はじめまして。コメントありがとうございます。 >昔キャッスルの入り口近くにあった >矢印で進むゲームを探してます。 ヒントが少ないので何とも言えないのですが(そもそも体感ゲームなのか、アップライトタイプのゲームなのかもわからない…)、矢印で進むホラー系といえば、憶測ですがブギーマナーとか、スーパードンキホーテ辺りでしょうか。 ちなみにキャッスルに寄り始めたのは1990年以降なので、それ以前はちょっとわからないと思います。すいません。 ツインゼビウス?2013年06月19日(水)00:43 Pam! #- URL 編集
このゲーム、初めて見たのは当時存在していた、黒崎キャロットでした。
ただ、見た目は地味だし、遊んでみても難しいしで、数えるほどしかプレイしなかったような…。 同時期だと、ギャプラスやスプレンダーブラスト辺りを遊んでた記憶があります。 あとぺったんピュー(笑) 名作の礎2013年06月20日(木)09:41 138ねこ #- URL 編集
ASOもヴァンガードⅡとこのHAL21が無かったら
世に出てなかったかもしれませんね このHAL21は基板の出回りが良くなかったような気がします でも自分の地元の江南には2台ありましたがねw ゲーム性を言えば確かにゼビウスを意識しているというか この時期のSTGは殆どゼビウスの影響を受けていると思います ただHAL21は敵&敵弾が赤いので目が異常に疲れるんですよね もしかしたら長時間遊ばせないようにするため? 矢印で進むゲームですか? 管理人さんが書いた物以外だと タイトーの「忍者ハヤテ」「タイムギャル」 シネマトロニクス(アメリカ)の「ドラゴンズ・レア」が該当しますね 書いてたらLDゲームやりたくなってきたw サンダーストームやりたいな(^^) 矢印で進むゲーム2013年06月26日(水)23:39 VENOM@VNM #- URL 編集
小倉のキャッスルの入り口にあったのは、セガの「ホログラム・タイムトラベラー」ですね。
http://www.kotaku.jp/2012/05/segas_first_hologram_game.html 名作を生み出した原動力の一つでしょうね2013年06月27日(木)19:51 K-HEX #MItfUjoc URL 編集
>Pam!さん
色合いが地味目なので、一目で惹かれそうな作品ではないのが辛い所ではありますね。1985年は色々と華やかなゲームが揃ってきてますので、もっと見た目が良いゲームがもてはやされる傾向にあったように思います。同社のASOはメタリックな色合いも、惹かれる要素になってたのかなー、と思ったりはします。 >ぺったんピュー すごく懐かしいですね。スプレンダーブラストもそうなのですが、立体視というだけでも、惹かれる要素十分だと思います。音楽もすごく良かったのも印象的です。 >138ねこさん まさに名作の礎と言ってもいいでしょうね。HAL21とバンガードIIの要素も含まれてることから、これら2つが無ければASOは生まれてないと言ってもいいかもしれませんね。出回りの面で見ると、確かに出回り悪そうなゲームではありますね。ASOに比べても、完全に淘汰されているようではあります。 >HAL21は敵&敵弾が赤いので目が異常に疲れるんですよね あの色は確かにゼビウスに比べても見難い色合いのように思いますね。赤と黒のフラッシュというのは独特ではあるのですが、長時間プレイだと目が疲れてきそうな感じはしています。 >LDゲーム 矢印とくると、やはりLDゲームを思い浮かべてしまうんですよね。ドラゴンズレアや忍者ハヤテとか、実に懐かしい響きではあります。 >VENOM@VNMさん ああ、それ確かにありました!キャッスルの入り口近くに置いてましたね。 ホログラムは自分もプレイしたことがあります。一際珍しい筐体だったので、目につきやすいんですよね。 プレイした感想は、知らない間にやられてたりと、結構操作がシビアだった印象でした。ニコ動のコメントもそれっぽいものが多くて、ああやっぱりなー、と思ったりしました。 ありがとうございます♪2013年07月07日(日)10:18 ken #- URL 編集
皆さん詳しいですね!
you tubeで一通り見たんですが 最初の画面と矢印の音で 分かりました。 ドラゴンズレアですね! 懐かしい画面をまた見ることができて とても嬉しかったです。 無知な自分に親切に対応して頂き ありがとうございました! m(__)m 光栄です(^^2013年07月07日(日)19:18 K-HEX #MItfUjoc URL 編集
>kenさん
こちらとしても、当サイトがお役立ち頂けて光栄の至りです。 矢印と聞くと、やはりどうしてもLDゲームが真っ先に思い浮かぶところですね。ドラゴンズレアは最近ではXBox360のXBLAでLD版の高画質版がダウンロードできるようなので、機会があればプレイしてみるのも悪くないかもしれません。 SEが結構よかったかなあ。
お久しぶりです。
2Pの名前がHALって言うんですね。 始めて知りましたヨ。 このゲームは、SE結構好きででした。 カラカラカラ…って感じの音が。 ゲームとしては、たんたんとしていて 爽快感があまり無かったように記憶しています。 ソルもどきが生えてくるまでに撃てば 壊せるとかだと良かったのになーと思ってます。 癖になる音でした2013年08月11日(日)00:52 K-HEX #MItfUjoc URL 編集
>おひ☆さん
ゼビウスに比べても、音関係は結構癖のある造りでしたね、キュルキュルした音がかなり独特でした。 >ソルもどき 急に生えてくるとビックリするんですよね。いきなり障害物が目の前にあるのと同然ですし。 コメントの投稿トラックバックhttp://khex.blog42.fc2.com/tb.php/1055-70b63d52 |
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