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今生きていたならば45歳になる舎弟に捧ぐ

いつもより物覚えの悪い自分は、よくこんなことを言われる。


「30代にもなって、そんな事もできないんか」

もう御年30を超え、周りの連中からは先輩肌と言われてもいい年代だが、いつまでたっても若い者連中よりも一歩遅れてしまう。
周りは20代前半~中盤がほとんど。そんな中で必死に自分をアピールしようと頑張ってきたつもり。

でも、自分は物覚えというものが悪い。
頑張ってメモなり記憶なりしているのに、なかなか覚えきれず、どうしても「筋の悪い奴」と言われてしまう。
自分は頑張ってるのに、このザマ。

その結果「30にもなって」だ。

相手は決して悪意が無い事はわかっている。

それもそのはず、言っている人間は自分とは親交の深い人間だったり、プライベートではよくお世話になっている先輩達なのだから。
言ってる本人はいい人ばかりだと、自分ではわかっている。

でも悲しい気持ちばかりが募る。

今日、仕事でこの事を言われて、思わず悲しさが募って、人目もはばからず涙を流してしまった。
とても情けない限りだが、どうしてもその時は泣かずにはいられなかった。

自分の作業が遅くて、先輩が苛立っていたのもよく知っているし、泣くことなんてのは社会の恥とみられる事は十分にわかっていた。つもりだった。

でも泣かずにはいられなかった。落ち着ける状況では無かった。
少しは慰めてもらえても、あの言葉がどうしてもこびり付いて離れない。呪いのように、自分を苦しめているようでもあった。


自分は年相応という言葉が嫌いである。
「この年だから、こんな事できて当然」なんていう思想が嫌いなのである。

若い人間が能力を発揮してものすごい事をやっている反面、年を取っても満足に仕事のできない人間もいる。

そして物覚えの悪い人間というのは、見えないおもりをつけられた状態でマラソンを走らされているようで、それこそ社会から淘汰されてゆく存在になりつつある。
弱い人間の立場に立ちたい自分は、この現状が悲しく思えてしょうがない。



「この年になってこんなこともできないのか」

という一種のトラウマにはちゃんと理由がある。



自分が20代の頃に、ウェイターのアルバイトで一緒に働いていた人がいた。

その人は当時35歳という年齢で、自分よりも後にアルバイトとして採用された人だった。

物覚えはすこぶる悪く、それこそ先輩である自分が一つ一つ親身になって、客の接待から注文のとり方まで教えていた。というか、自分が甘い性格なのを見抜かれての講師みたいなものであったけど。

よく別の若い先輩から「あの年で、こんな事もできんのか」と言われてるのを見ていたが、まぁ彼の年なら、このくらいは言われ慣れてるんだろう、と軽い気持ちで思っていた。

まぁ、自分もよく言われてたことだし、と。

自分も当然物覚えが悪い人間だったためか、その人とはウマがあった。
ある時は助け合い、ある時は教え合い。

着実に仕事を覚えていく35歳の彼の姿を見て、自分はとても誇り高く思った。先輩肌として、彼の存在は自分にとっても一つの自信にもなっていたのだ。

そして半年して彼は一身上の都合でアルバイトを去る事になる。
まぁ、他にいい所探してガンバレ、と飲み会で飲みあった姿が、まさか彼の姿を見る最期の時になろうとは、知る由もなかった。


そしてさらに半年が過ぎ、自分は未だにバイト先で若年寄なんて変なあだ名をつけられながらも頑張っていたが、ある時、別の先輩から衝撃的な事を聞かされる羽目になる。


「この前働いてたあの人、自殺したんだってね」


正直、言葉も無かった。

どういう経緯があったかはよくわからないが、彼はやめる時に「東京の工場で働く」と言っていたのを思い出し、ひょっとしたら、工場で物覚えの悪さをさんざん指摘されて、それで…
と思うようになった。

一緒に働いているのを見ていたから、理由ぐらいは容易に想像もつく。
でもごく短い間で自殺なんて…

正直「ウソだろ?」と思った。

事実、先輩から初めて聞かされたときなんか、冗談かと思っていたぐらいだから。しかし、悲痛な声を聞いていると、これが実は本当の事だとわかり、その時は本気で涙が止まらなかった。

それから3日間は、抜け殻のようになっていたのを覚えている。

後に、その人の親御さんにも会ったが、自分よりも元気のいい姿を見ていると、安堵感が多少はあった(もちろん彼のことを一番悲しんでいるのは親だというのはわかっているけど)。



しかし、それこそ身近で働いてきた自分にとっては、彼が死んでしまった事は未だに信じられないでいる。

何か、彼の無念を感じずにはいられないのだ。
物覚えの悪さを散々指摘されたあげく、自信という芽を摘み取られ、儚く東京で散っていった彼の無念を。

差別社会という世界が、このような悲劇を生んだのであれば、それこそ彼の無念たるや救い様の無いものだろうと思わずにはいられない。

その結果が「この年になって」のトラウマである。
簡単にこの傷は直せそうに無い。わかってはいるが、彼の無念が心に刻まれている限り、悲しみは止まらない。

日が過ぎれば何とか落ち着くかもしれないが、それでも、またこういう事を言われようものなら、悲しさが自分の頭の中を支配するに違いない。


実際、今、彼の事を思い出していたら涙が溢れ出して止まらない。

悲しい気持ちばかりが募る。


「年相応」なんて言葉なんて、無くなればいい。
「この年になって」なんて、もう言ってくれるな。


でも社会は冷たく無常にも、そんな言葉など知ったこっちゃないと背くばかり。こうした無念を背負った人間がいる事を知って欲しいのに。


****************************


このblogを見てくれた人達にお願い。

物覚えが悪いからって、人をさげすむ姿勢はやめて欲しい。
年いってる人が一生懸命頑張る姿を、笑わないで暖かく見守って欲しい。

そして「もういい年にもなって、そんなこともできないの?」って言葉は軽々しく使わないで欲しい。


ああ、まだ涙が出る。
| 日常 | Comments(5) | Trackback(0) |

コメント

2006年02月21日(火)18:16 いつも見てます #- URL 編集
生きろ。俺も頑張る。

俺だって言われるぜ

2006年02月21日(火)23:45 名無しデルタトライ #/yCwUZZU URL 編集
仕事ってのは結果が全てってところがあるけど一生懸命やってれば誰かがきっと見てる。
だから、前向きに考えていこうぜ。

ねぎらいの言葉をありがとうございます

2006年02月22日(水)02:07 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>お二人
励ましのお言葉、刻ませてもらってます。
今はだいぶ落ち着いて、普通に仕事してます。あの時がどうかしてたのかも。

そう、必ず誰か見てるのは知ってるし、頑張りを陰ながら評価してくれてる人がいるってのはありがたい事ですよね。俺より苦しい立場に立っている人だっているわけですから。
精神的にまだまだですよね。

今日、蕎麦屋で上司と話をして、つくづく思いました。

怒り狂うと癇癪を起こすみたいに、たまにこんな欝な表情になってしまう自分をお許しつかあさい。

本日よりまた普通のブログを書きます。

泣き言を言ったら、また励ましてください(多謝)

ありがとう。

上手く行かない日ってあるよね

2007年12月01日(土)23:17 ねぎぽ #- URL 編集
嫌でも、怖くても、突っ張らなきゃならない時ってありますわな。
世間をスイスイ渡って生きたいものです。

2007年12月02日(日)01:15 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>ねぎぽさん
全くその通り。
例え引き返せない状況でも、立ち向かう勇気があれば。

1年前の自分をつい振り返りつつ。

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