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シューティング千夜一夜 〜第261夜〜 ラビリンスランナー2008年12月14日(日)15:36
![]() 第261夜。師走で忙しいけど、がんばる!! 今回はマイナーな作品をひとつ。 コナミの「ラビリンスランナー」を紹介いたします。 **************************** ![]() ![]() ベジタブル帝国のパンプキン大王にさらわれたパパイヤ姫を救うため、勇者スマッシュが単身城に乗り込むストーリーを持つ本作。 1レバー2ボタンで勇者「スマッシュ」を操作します。 ボタンはショットと武器チェンジに使用。武器は全部で3種類まで持てます。 また、ボタンを2つ同時に押す事で、スペシャルアイテムを使用できます。 主人公の持てる武器は、ショット以外はアイテムを取ることによって使うことができます。アイテムによるパワーアップは、スペシャル以外はミスするまで有効です。同じアイテムを取ることによって、武器がパワーアップします。 アイテムの種類は以下の通り。 ・ショット(Sマーク) デフォルトで持っている武器。取る度にショットの連射速度・連射数が増す。 単発の威力は無いものの、ザコ処理には欠かせない武器。 一定数取得すると、3WAYショット→5WAYショットと武器がパワーアップ。 ・レーザー(Lマーク) 貫通力と威力を持った武器。アイテム取得で初めて使用可能。 壁に反射する性質があり、迷路では非常に役に立つ。 一定数取得すると、3WAYレーザーになる。 ・ボム(Bマーク) 放物線を描いて爆発する武器。アイテム取得で初めて使用可能。 壁を乗り越える性質があり、これを使わないと倒せない敵もいる。 レバーを入れる事で遠くに飛ばせる。2個で最大パワーになる武器。 ・スペシャル(稲妻マーク) ボタン両押しで使用できる攻撃。 使用制限数に限りあり。敵を全滅させられる。 ・スピードアップ(SPマーク) 主人公の移動速度が速くなる。 その他、アイテムには得点アイテム(トマト・ソフトクリームなど)が何種類か存在します。 ![]() 基本は、ステージの奥にいるボスを倒す事で、面クリアになるタイプのゲームです。 全部で5ステージありますが、数フェイズに分かれているポイントもあります。 自機は敵に触れたり、トロッコの行き止まりにぶつかることで1ミス。 残機がなくなった状態で敵に触れるとゲームオーバーです。 **************************** ![]() ![]() ゲームとしては、非常にシンプルなスタイルが特徴的なタイプのアクションシューティングゲームになります。自機や敵がとても小さくて、派手なイメージと言うよりは、落ち着いたイメージが先行しているような雰囲気だと言えるでしょう。 巨大でグロテスクなボスキャラクターもいるにはいるのですが、どちらかと言うとザコキャラなどのちまちました敵キャラが目立っている格好です。 見てくれだけだと、かつてMSXで発売されたゲーム「魔城伝説」みたいな趣があります。ゲーム性も、当時のMSXのゲームを思い起こさせるような。 色使いはグラデーションをあまり多用せず、シックな雰囲気にまとめています。 草と土を表現した緑とか茶色、ブロック塀の灰色など、当時のコナミが好んで使っていた色がふんだんに使われていますが、グラデーションはそこまで深いというわけでもなく、シンプルで落ち着いています。 ![]() この頃のコナミといえばグラディウスや沙羅曼蛇などの名作をすでにリリースしているわけなのですが、どちらかというと、シンプルで落ちついたゲームの割合がとても多かったような気がします。 ポジション的には同時期の「バトランティス」や「フラックアタック」、「特殊部隊ジャッカル」などと同列の位置付けが一番しっくりくるでしょうか。特に「特殊部隊ジャッカル」はラビリンスランナーと同様に任意スクロールシューティングのため、姉妹作と位置付けてもいいのではないかと思います。 本作の作風は姫を救うための勇者を題材としているゲームで、シューティングとしてはとても珍しいものではあるのですが、案外見ただけでコナミのゲームなんだな、という趣が見られたような気が。ひとえにそれは、当時のコナミが好んで使っていた色がメインに押し出されているせいではないかと分析します。 **************************** ![]() ![]() ゲームバランスとしては、難所が数多く仕込まれているゲームで、いかにもその辺の造りは当時のコナミらしさが漂っていると思います。 1面は割とシンプルに進むため、そんなに難しくないという印象があるのですが、2面から本作の難しさが徐々に見え始めてきます。 自分が最初にプレイしたうちは、目からツインレーザーを放つ2ボスがとても驚異に見えました。弱点がボムでしか攻撃できない上に、ヒットチェックも小さい音で判断しなければいけない、おまけに無駄に硬いので、本当に壊れるのかな?という印象を受けます。 道中が割とスムーズに進むこともあってか、このボスの急激な強さには驚かされた思い出があります。無駄な動きを加えるとレーザーで焼き払われますし。ラビリンスランナーで詰まるとしたら、まずこの2ボスが筆頭になるかもしれません。 ![]() それ以上の難所は、やはり本作ならではのステージであるトロッコ面(4面)でしょう。デモ画面でも常に登場しているステージのため、ラビリンスランナーで最も印象に残るステージのように思えます。 何と言っても、行き止まりに入ると問答無用でミスになってしまうという鬼仕様。どんなに装備が揃っていたとしても、袋小路のルートに入るとそれだけでミスになるというトラップ。現代のゲームでは絶対に認められないような仕掛けだと思います。 ↓行き止まりに入れば死が待っている… ![]() トロッコのルートは固定なのですが、ルートを覚えるまでは何度も理不尽なミスを重ねなければなりません。先へ進むためには、これに耐えられるかどうかがポイントになりますが、敵も引っ切り無しにやってくるので、レバーの入れ具合によっては思わぬルートを進まされることも。 特に行き止まりの多い前半はかなりの鬼門ですね。恐らくはラビリンスランナーの中では最も難しく感じられるポイントになるのではないかと思えます。 ![]() ![]() 全体を見た感じだと、2ボスやトロッコステージの難所も目立つのではありますが、覚えてしまえば割とスムーズに進むので、全ステージクリアの難易度は平均的なレベル。やり込めば誰でもクリアできるレベルと言えるでしょう。 ハマりポイントが少ないのがその原因で、どこでミスしてもきっちりフォローできる難易度になっています。復活ポイントからはボムやスピードアップなどのアイテムが出やすくできているのが救いですね。 動き方を考えないと倒せないボスもいるにはいますが、きっちりパターンを組んでいけばハマりポイントも安全に抜けられるのではないかと。パワーアップすると装備がとても強力になっていますので、この状態をいかに維持できるように努められるかが鍵です。 ![]() 本作は全ステージクリアまでの時間が非常に短く抑えられているのも特徴的な点。 ループゲームでなく、時間の制約もあったりするために、1コインクリアでも大体15分近くで終わります。慣れると(ループなどで)1プレイで数時間もかかるゲームもリリースされている中で、本作は非常に珍しいタイプのゲームとなっていると言えるでしょう。 1コインでのゲーム時間が短いタイプのゲームは、彩京のゲームでよく見られるタイプではありますが、それ以前のシューティングゲームといえば、極めれば長い時間遊べるものが多かった気がします。そんな中で手短な時間で終わらせられるゲームというのは、極めて稀なタイプといえるでしょう。 回転率を計算に入れた作風といえるかもしれません。 ![]() しかし、ゲーム本体の印象がやや弱いためか、短い時間で終わるゲーム性が、かえってインパクトを弱めてしまった結果になったのではないか、とも思えたりします。 グラデーションのかからない背景などは、シンプルな事はいい事なのですが、綺麗さなどの感動を伝えるには弱いので、何も残らないままにさらっと終わってしまうような印象も見受けられる気がします。 本作のインパクトの弱さがあっさり終わるゲーム性のせいで後世に伝えられにくい要因を作っているようにも見えてなりません。加えて、あの当時のコナミといえば「沙羅曼蛇」という爆弾級の名作を繰り出していたりするので、ラビリンスランナーはさらに陰に追いやられた感も… 言うなれば、不遇の作品でもあるということです。 **************************** ![]() ![]() ゲームとしての体裁は整っていますが、インパクトの弱さで損をしている感も大きなゲームではあります。そのインパクトの薄さ故か、コナミのゲームにしてはマイナーな部類にあたるゲームの一つだと言えます。検索でもほとんど引っ掛からないために、知らない人も多いのではないでしょうか。 なお、家庭用への移植も全く成されておりません。 コナミの業務用ゲームとしてはマイナーな感のある「特殊部隊ジャッカル」でさえも、ファミコンディスクシステムに移植されているのにもかかわらず、「ラビリンスランナー」は現在に至るまでどのハードへも移植されていないのが悲しい事です。 個人的には、数年前の自分のホームだった小倉のゲーセン(カジノ京町)で、ずっと20円ゲームで置かれていたことがあったので、割と目にする機会に恵まれていたゲームだった印象があります。 ただ、やり込んだらあっさりクリアできたので、エンディングの感動もちょっと薄かったです。エンディングもえらくあっさりしてましたし。前述の2ボスやトロッコには苦戦しましたが、そこからクリアまでは一直線だったような気が。 ![]() ちなみに、本作の音楽を担当しているのは兼田潤一郎(J_KANE)氏。 「ポップンミュージック」で発狂譜面が定番化しているクラシックシリーズでお馴染みの方ですね。 「ラビリンスランナー」の場合は割とステージに合った作風になっていて、聴いてみると意外な一面が見られるかもしれません。1面の曲が個人的には好きです。 コメント15分って2008年12月14日(日)18:11 キュウ #- URL 編集
これは見たことないですは、でも行き止まりで死亡はないですね。
しかし早いのですね。そういえばACの悪魔城ドラキュラも早かったです。 ただ当時のコナミはコンティニュー三回ルールなのがあまり好きじゃないですね。(コントラ、ドラキュラ等)これもそうなのか分かりませんが。 しまった2008年12月14日(日)21:30 ・・・ #9eqvbf2I URL 編集
「ランナー」だから、変形トラックを走るゲームかと勘違いしていました。
あっちは「エスケープキッズ」だと、たった今思い出しました(爆) …してみると、当時のゲームとしては珍しく「見たことない」ってことに。 一番ゲーセンに足繁く通っている時期だから、対外のものは見たことあると思ってたんだけどなぁ。 紹介ゲーム自体に絡めないかきこみですみません。 2008年12月15日(月)05:10 ペイン #ydtikRB6 URL 編集
2面のボスキャラの目からビームが最初はよけられない!
これは知りませんでした
師走でご多忙の中での「シューティング千夜一夜」の更新、お疲れさまでございます。
さて、このゲーム、ちょうど私が上京した年のゲームのようですが、ゲーセンでは残念ながら見た事がありません。ただ、使用フォントやグラフィックの色調などは、確かに当時のコナミっぽい感じですね。 トロッコの場面を見て、思わずアタリのインディージョーンズを連想したのは私でけでしょうか(笑)。 スマートですね2008年12月16日(火)00:55 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>キュウさん
行き止まり死亡は、当時だからこそのゲーム性でしょうね。 スピーディーに終わるので、割とあっさり風味に感じると思います。 >コンティニュー三回ルール そういうのもありましたねー。制限をわざわざ設ける意図がわからないですが、その場その場で上達を感じてもらう為の措置だったのかも? >政@親父さん お会いした時は当たらず。残念。 あ、やはりブツありますかw エンディングの曲はいいですよねー。 >・・・さん エスケープキッズは、この前の集いの時にちょっと話題に出てました。 タイツ君が5人で走り回って、負けたらトイレ行き。 当時のコナミのゲームとしてはすごいシュールな味を出してたと思いますよ。 >ペインさん いきなりレーザー飛んできますからね。 初見で交わせるようなものではないですよ、あれは。 >わで〜んさん >お疲れさまでございます。 いえいえ。まだまだいけますとも。 命ある限り頑張りますよ。 >ゲーセンでは残念ながら見た事がありません。 ゲームとしてはあまりタイトルを聞かない部類にあたりますよね。 結構出回りでも怪しかったのかもしれません。 >萌尽狼さん >松本梨香のゲーマーズナイトで〜 当時のコナミの音楽って、割とニッチな部門でも気合入ってたりしますからねー。 >通りすがりさん >金五郎氏 「シティボンバー」の楽曲の方でしょうか。 この方もラビリンスランナーに関わっておりましたか。 これは存じてませんでした。勉強になります。 検索で引っ掛からないので、今でも現役で活躍しているかが気になる所であります。 2008年12月16日(火)03:55 達人王 #- URL 編集
袋小路ですか…ぜひやってみたいですね
関係ない話ですが銃弾嵐の製作会社はMOSSのようです 高速迷路的な何か2008年12月17日(水)23:08 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>達人王さん
まさにグラIIの高速迷路のルーツというか。 袋小路は本当に怖いものですよ。 >銃弾嵐の製作会社はMOSSのようです そうみたいですね。 一応記事にも反映させております。 http://khex.blog42.fc2.com/blog-entry-667.html タイトルを素で『キューブリック』と間違える(何故2009年01月18日(日)15:01 Aunnoiki #aYDccP8M URL 編集
タイトルとBGMは復刻BeepのCDやサイトロンのレゲーCDで知ってはいるけれどこういうゲームなんですね……
キューブリックはパズルゲー2009年01月18日(日)23:41 K-HEX #xHucOE.I URL 編集
>Aunnoikiさん
キューブリックは同じコナミのパズルゲーですね。 チクタクバンバンみたいなゲームですが、相当クセがあって難しかった記憶がありますよ。 2010年02月26日(金)05:23 kana #n8QjOBuc URL 編集
「ファイヤートラップ」の生地が検索にかかり、いろいろ読ませていただきました。
いや、どれもこれも懐かしいですね。 これロケテストの時にはタイトルは当時のコナミらしく入ってなかったんですけど、マーカー塗りコピーのインストに「クリペウス○世(数字は失念)」って主人公の名前が入っていて、「バトランティス」と関連があるみたいなことを匂わせていました。 理不尽だけど腕で何とかなる感じがあって面白いゲームでしたね。 腕が立てば無理のないレベルでした2010年02月27日(土)04:30 K-HEX #3t/HwI1c URL 編集
>kanaさん
どうもコメントありがとうございます。 色々と懐かしさを感じてもらえると、光栄の至りです。 キャラクターのデザインは、確かにバトランティスみたいなところがありますよね。主人公の造形が何となくバトランティスを匂わせる、と言われると確かにそうかもしれないです。 ゲームとしては、トロッコの理不尽さが印象的ですが、割と無理はない難易度だと感じました。 コメントの投稿トラックバックhttp://khex.blog42.fc2.com/tb.php/746-502f4917 |
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