あたっく系

第353夜。

今回はUPLの筋肉アクションシューティング
「バンダイク」を紹介します！



アッー！！！！！



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とあるモンスターの跋扈する集落を舞台にしたファンタジーアドベンチャーです。
ストーリーは定かではありません。

１レバー２ボタンで、マッチョの主人公を操作。
ボタンは攻撃ボタンとジャンプボタンに分かれています。

攻撃ボタンで、マッチョが持っている武器で攻撃します。
武器攻撃は溜め撃ちの類ではなく、基本は単発での攻撃になります。

ジャンプボタンは、そのままジャンプ。
敵の攻撃を交わしたり、高台や離れた足場に飛び移る時に使用します。






自機はアイテムによってパワーアップすることができます。
アイテムはメインで持っている武器アイテムと、補助的なアイテムに分かれています。

アイテムの種類は以下の通り。

・剣
自機が最初に持っている武器。剣を振る。
リーチが短くて威力が低いが、敵弾を消すことができる。

・爆弾
投擲型の爆弾。最大２連射まで。
狙い撃つのが難しいものの、爆風の威力がかなり高め。

・モーニングスター
鎖付きの鉄球で攻撃。伸ばした状態のレバー操作で回転させられる。
周囲の敵を素早く払う事ができるのが強み。威力は低め。

・ブーメランアックス
ブーメランのように３つの刃の付いた斧を投げる。
威力が高く、有効攻撃範囲も高い。メインで使用したい武器。

・体力回復アイテム
肉や果物など。ハートが２個回復する。
取るとマッチョがポーズを取る。

・ストレングス
腕で力こぶを作ったような形のアイテム。
取ると攻撃力（AP）が高くなる。やはりマッチョがポーズを取る。

・クリスタル（赤、青）
ルーレットでアイテムを取得できる。

・妖精のクリスタル
自機の周囲に妖精をまとわせる。妖精には攻撃判定あり。

・盾アイテム
取得した直後にボタンを押す事で、魔法攻撃で画面上の敵を全滅させられる。

・宝箱
宝石を引き当てると5000点。アイテムが入ってる事もあり。
怪物が入っている場合、正面から飛び込むとダメージ。





各種武器を使いこなしつつステージを進みながら、最深部にいるボスを倒すことで１面クリアになります。

自機はライフ制になっており、手持ちの６個のライフが全て無くなると１ミス。残機が全て無くなった状態でライフが０になるとゲームオーバーになります。

全７面構成。本作はループゲームではありません。


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UPL制作の作品というものは割とアクの強さが際立つ作品が多い訳なのですが、「バンダイク」は、その最たるものになるのではないでしょうか。

UPL作品は「忍者くん」シリーズや「XXミッション」「オメガファイター」といった正統派作品がある中で、「宇宙戦艦ゴモラ」「アトミックロボキッド」といった変則的な自機を扱う作品も多かったりします。

変な自機といえば、知ってる人は知っている「ミュータントナイト」を取り上げる人も多いかもしれません。顔面が目玉になっている自機なんてものは、後にも先にもこの作品ぐらいのもの。余りに誰も思いつかないようなデザインだったりするので、見た時のインパクトが半端ないことでしょう。


↓「ミュータントナイト」の自機ミュートロンくん



元がUPLマイナーゲームなので、知らない人も多いかも。自分はベーマガで知りましたが、初見はこんな変ちくりんな自機は見た事がねぇ、って思ったものですよ・・・







で、「バンダイク」なのですが、このゲームについても変わり種デザインが多く、他のゲームに見られない程のインパクトを有しています。

何しろ自機が



赤いパンツを履いたマッチョ



なのですから。



ヘイ、マッチョ！



かっこいい～


元ネタは恐らく、アーノルド・シュワルツェネッガー主演の映画「コナン・ザ・グレート」になるでしょう。ひょっとしたら、同じくコナン・ザ・グレートがベースになったと思われるゲーム「ラスタンサーガ」を参考にしているのかもしれませんが。

しかしそれでも、古びたパンツを履いてるのではなく、真紅のパンツを履いているというのが、とてつもないインパクトを帯びていると思うわけで。心も身体もボディビルダー仕様の自機に対して、ときめきを覚えずには居られない方も多いかもしれませんゼ。

UPLの超兄貴だよ、ブラザー！






この自機（バンダイクさん？）のインパクトの高さはそれだけに留まらず！彼のインパクトが高い理由は、フードアイテムを取った時のポージングにもあるでしょう。「バンダイク」の売りは、まさにこの瞬間と言っても過言では無い！！！



肉を喰ってはポーズ！





果物を喰ってはポーズ！！




硬直時間など気にしてはいけない。
彼は、この瞬間に全身全霊を賭けてポージングするのだから！


もうここまで来れば、コナンというよりはボディビルダーと言うべきでしょう。アドンとサムソンもびっくりの超兄貴ぶりに、老若男女の御貴兄共々が筋肉を震わさずにはいられないことであろう！！






そして、超兄貴ビルダーの自機もさながら、敵も濃い奴等が多く、侮れません。
この世界観、まさしく「UPLの奇々怪界」と言うに相応しい！

巨大な動物や激しく声をたてる人間・怪物など、モンスターが跋扈している世界が表現できてはいるのですが、何か変な雰囲気が見られるのも「バンダイク」の魅力。

モンスターは非常に臨場感が高く、３面のミミズで出来た腐導師はいかにもモンスター！って感じがします。その他でも、巨大なカエルや骨でできたムカデ状の敵など、ファンタジー世界の凶悪な怪物を良く表現できています。






しかし、人型のキャラクターはどいつもこいつも濃い連中が多く、呻き声と相俟って変な雰囲気を醸し出しています。ボイスが妙にリアル過ぎるのが何とも言えません。



↓ラートで飛び込む敵…って何しとるん？





↓ボイスが特徴的な巨漢　「ジャブジャブ」





↓大量に襲いかかるハードゲイ・・・




３面序盤に出てくるハードゲイは脚付きがリアル過ぎて、しかも大量に出てくるので、妙にリアリティがありますねー。うおおぉっ！

モンスターは臨場感があるんだけど、人型キャラはことごとく自機含めて変キャラばっかりで、UPLなりの変わった「コナン・ザ・グレート」チックな世界が展開されています。個人的には、こういった変わり種の世界観は忘れられないですねー。


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ゲームとしては、適切な武器を使い分けながら先へ進むという、縦スクロールのゲームにしては、割とオーソドックスなスタイルになっています。

任意にスクロールさせながら、ジャンプで足場に乗り移るあたり、ナムコの「ワルキューレの伝説」に似たような雰囲気に見て取れます。ブーメランアックスや爆弾を投げて敵を攻撃できるあたりも良く似ていますね。

個人的には「筋肉ワルキューレ」って呼んでるぐらい（ぉ






武器の扱いこなしやジャンプの特性、宝箱のトラップなど、知らないと辛い部分はあれど、ある程度の知識があればそれなりに遊べるゲームになっています。

武器の使い分けについては、難所を適切な武器を使っていかに上手に切り抜けることができるか、という所に重点が置かれているような気がします。道中は範囲に優れたモーニングスターやブーメランアックスを使い、ボス戦は爆弾を使って大きなダメージを与えるのが有効だとか。３ボスはミミズを消すことができる剣が有効だとか。後半はマルチに使えるブーメランアックスメインで行くとか。

ジャンプの特性も、本作では重要な操作です。普段は足場を乗り越える（乗り移る）ために使うのですが、一部の敵の攻撃を飛び越えることができるため、使いこなせば有効な武器に成り得ます。２ボスのメデューサでは有効だったり。






武器をしっかり使いこなせば先へ進めるようにはなっていますが、ただ、ミスになった時のフォローがほとんど無いため、一度のミスが致命傷になり易いゲームでもあります。

ミス後の復活は必ず剣を持った状態で始まり、しかもその場復活。威力の低さと攻撃範囲の短さが目立つ剣は道中を抜けるにも難儀しやすく、場合によってはミス後に「詰み」状態になることもあります。復活のキツさはボス戦が顕著で、３ボス以外のボスは攻撃力の低い剣では太刀打ちできないに等しく、そこらに落ちている武器を拾って挽回しないといけません。

ただし武器を拾うのも非常に面倒であるため、簡単には復活できない辛さがあります。割と攻撃が激しいために、威力の弱い剣で立ち向かうには本当にキツい作業になります。ライフがあったとて、体当たりでごっそりハートを奪われるため、余り意味がありません。






というわけで、復活はほぼ無理と思った方がよく、正直な話、ノーミスで武器を無くさないように進むのが適切な攻略ということになります。それを心掛けていれば、ある程度は先へ進めるのではないかと（でも５ボスやラスボスは理不尽に思えるかも）。

適切な場所で適切な武器を使いつつ、上手く難局を切り抜けるというゲーム性。適当に武器使っているだけでは攻略がおぼつかないあたり、いかにも昔気質のゲームらしさがありますよね。

赤パン兄貴も硬派ですが、ゲーム性も硬派そのもの！！。
ガチムチ体型の貴兄には特にオススメ！！（ホントかよ）


ちなみに果物や肉をジャンプの着地中に取るとポージングをキャンセルできるという裏技？がありますが、漢ならポージングしてこそ兄貴なので、正面から堂々と食料を頂くのが、よりマッチョです。


アイム、マッチョ！！



かっこいい～


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ゲーム性としては、まぁ昔気質の腰を据えて遊ぶゲームといった風情がありますが、兄貴マニア、筋肉マニアなら必ず抑えなくてはならない作品の一つになるでしょう。マッチョが主人公なんて、そうそうありませんよ！

ラスボスがやや理不尽に思える以外は、それなりにパターン化可能なゲームなので、見掛けたらプレイしてみましょう。意外とよくできてたりしますから。是非、ポージングを見て頂きたい！！






ただ、UPL作品の中ではすさまじくマイナーな作品の一つであり、現にゲーセンでもあまり出回っていません。他のUPL作品に埋もれる格好になってしまっているのが残念。

個人的には、出た当時福岡小倉のハイテクセガに入荷して、余りのマッチョな主人公の筋肉ぶりに驚いた想い出がありますね。初見は大味だよなー、と思ってたものですが、先に進むにつれて次第に病みつきになっていったという。ポーズィングする自機なんざ、他のどのゲームを見ても無いものでｗ

昔、アルカディアにイラストを送ったのもいい想い出…
しかも採用されてるし（前にキャプテントマディーも採用されたっけなぁ）


なお、家庭用への移植は全くありません。


＜動画＞

★バンダイク　１クレジットクリア動画



その１　その２　その３


適切な武器を切り替えながら進むのが、真のマッチョへの第一歩。
食料食べてバイセップス決めるのが、すごく・・・兄貴です。



ポーズィング！！